春の足おと

2023年3月16日

オーベルニュ地方にも
春が少しずつ近づいています。

まだ冷たい風が吹きつつも
太陽の暖かさが一段と増してきました。

庭では、鳥たちがいそいそと巣作りを始め
虫たちは無心に庭探索を始め
花たちは待ち侘びていたように太陽を仰ぎ。

先日2歳半になった娘も
少しずつやってきた小さな春を
目を輝かせながら体いっぱい受け取っています。

私達が住んでいるオートロワール県は
標高が高いので
まだまだ朝晩は冷え、風も冷たく。

じわじわやってくる春に
もどかしさを感じながらも
この待っている時もまた楽しみの一つ。

今年こそは野花でシロップを作りたいなぁとか、
さくらんぼで沢山ジャムやケーキを作りたいなぁとか、
甘いプルーンをたっぷり頬張りたいなぁとか、、、
大体思い付くのは、食べることばかりですが。


春の訪れを待ち侘びる時間が長いほど
色んなことに想いを巡らせる事も多くなり
その分楽しみが増えていきます。

日々入ってくる情報が多く色んなことがスピーディーにになり
脳も自然とその速さを求めるようになってきた時代だからこそ
こんな時間がとても貴重に感じます。

なんでも早く手に入れれば良いわけではなく
その過程をじっくり味わうと
手に入れた時の幸福感も
何倍にもなるのかな思います。

先日初めてイースト菌を使ってお菓子作りをした時も
発酵していく生地を10分毎に
心弾ませながら布巾を捲っては
ちょこちょこ見ている自分に気づきました。

お菓子の出来は80点でも
その過程で心が躍ったことで
自分の中では100点満点に。

日々の暮らしの中で
少しゆったりとした気持ちで気長に
そしてプロセスをも楽しむと
結果的に満足度があがるのかなと思います。

ジュエリー制作に関しても考えてみると
これまでの10年間少しずつ
でも楽しみながら学んできた技術で
今ようやく10年以上前にやりたかった事が
ようやくカタチに出来るようになってきており
日々の制作活動が本当に充実しています。

これまでに必要な技術をその時々で
少しずつ習得してプロセスを楽しみ 継続する事が出来たので
今があるのかなと思う今日この頃です。

そして今も全ての作品づくりにおいて
新しく挑戦する事や学ぶ事があり
まだまだ発展途上です。

このような機会をいただき
いつも応援して下さるみなさまに
感謝の気持ちでいっぱいです。

少しでもmnomiと関わって下さったみなさまに
しあわせな気持ちが届きますよう
これからも作品作りを続けて行こうと
心に誓った春の日でした。

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