2023年4月28日
この春にお届けさせていただいた結婚指輪。
「人生経験を積んだふたりが
これから一緒に寄り添って
年輪をさらに重ねていく
そんな指輪を作ってほしい。」
そんなお二人の想いをカタチにさせて頂きました。
以前ジュエリーをご購入いただきましたお客様から
ご結婚をされるという、ご本人自身が半分驚きを隠せないような
とても幸福感でいっぱいのメッセージをいただきました。
そして、大切なお二人の結婚指輪の制作をご依頼されたいとのこと。
既にmnomiのジュエリーを着用していただいているお客様が
大きな幸せと共にもう一度コンタクトを下さる。
こんなに嬉しいことはありませんでした。
Zoomでのファーストコンタクトでは
まだ遠距離にいたお二人。
画面からも、古くからの友人というお二人の仲の良さと同時に
喜びでいっぱいの新鮮なカップルの雰囲気、
そしてこれから共に歩んでいくと決心された強い思いを感じました。
過去に制作させていただいた「ありのまま」という結婚指輪が
お二人ともしっくりこられたとのことで
こちらのデザインを元にお二人の仕様にアレンジすることに。
まずは、デザイン画でイメージを掴んでいただいてから
お二人のサイズでお作りしたサンプルで実際のデザインや着用感、サイズをご確認。
じっくりとご検討いただいた後、
18金ホワイトゴールドの地金から本番の制作を始めました。
その流れを写真と共にご紹介させていただきます。
「ありのまま」を表現する
自然にできた波の形のような上下のライン、
ふたつのリングを重ねるとその波の形が合う。
その波の形が合致した場所でリングの内側を見ると
ふたりのこれまでの人生とこれからの人生
そしてふたりが出逢い交差するような刻印線。
表面のテクスチャーは「木の年輪」を思わせる
水平に流れるライン。
内側には、お二人の記念日の手彫り刻印。
ご提案させていただいたデザインを
全て採用していただきました。
一枚のゴールドの板に波を型取り
リングを重ねた時にぴったりと合うように。
カットしていきます。
ふたつのリングの境界が綺麗なラインになるよう慎重に。
サンプルを参考に制作を進めます。
カットが終わり波の形がぴったりと合いました。
素材が18金のホワイトゴールドのため
かなり地金が硬く、育児で鍛えた腕力でも、なかなか形作るのに苦労しました。
ロウ付けをし、リングの形に整えていった後は、
全体を少しずつ削り、研磨し、形作っていきます。
表面の「木の年輪」のようなテクスチャーを
マット加工にした後
ヤスリで傷を入れる形でつけていきます。
最後に内側に刻印を手彫りで入れていき完成です。
制作途中で撮影ができなかった細かい工程もありますが
大きな工程としては以上になります。
次からは、出来上がりの写真になります。
結婚指輪と共に
真鍮でのお箱をいつものように制作させていただきました。
スケジュールの都合で、お届けが入籍の日の後になってしまったので
真鍮の小物をご提案させていただきましたが、
新郎様がやはりちゃんと、お箱に入れて奥様へ手渡したいとのこと。
その思いをカタチにするように
お箱も心を込めて作らせていただきました。
真鍮のお箱は、お二人の歩みと共に色を変えていく。
そんな経年変化も楽しんできただける品物になります。
ご相談をいただいてから
結婚指輪をお届けするまでの間
お二人にも色々な変化があり
その度に細かにご連絡をいただきました。
お二人の心情の変化と
絆がより深まっているような
そんな片鱗に触れさせて頂き
より一層お二人の想いを指輪に込めることが
できたような気がしています。
結婚指輪をお送りしてからまもなく
指輪を着けられたお二人のお手元の写真、
満開の桜を背景にお二人の笑顔の写真を送ってくださり
思わず涙が出てしまいました。
今回制作させていただいた結婚指輪に限らないことですが、
このように自分の手を通して
みなさまの決心や、安心感を得る癒し、
また大切な人との繋がりなどを表現した
人生のシンボル、お守りになるものを作らせていただける事に、
本当に感謝しかありません。
自然な形で引き寄せあい
お二人だけのありのままの形で
寄り添い支え合っていく
そんなお二人の想いを
大切な結婚指輪としてカタチにさせていただいたこと
また、このご縁に心から感謝いたします。
そして、これからも末長くお幸せに・・・・。
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