2019年5月6日
をちこちの 磯の中なる 白玉を 人に知らえず 見むよしもがも (巻七-1300)
あちこちの
海辺の石の中にひそむ
あの白玉を
人に知られず
逢うことができないだろうか。
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白玉(真珠)に擬えた身分の高い美しい女性を、その女性を護っている人々に知られずお近づきになることができないだろうか、という万葉集にある恋の歌。
白玉といっても
食べる白玉ではない。
すぐに食べる方を思い浮かべてしまうけれど。
真珠のことを昔の人は、こう呼んでいたらしい。
大昔から真珠が人々に愛され、
天然のものはかなり稀少になったものの
その美しさは今でも人を魅了しています。

やさしい光を放つ淡水パール。
海よりも穏やかな
淡水の湖で育ったのに
傷がつきにくく丈夫。
なんてできた子なんだろう。
おまけに、水、汗にも強いので、夏場でも心配ない。
そして、海のパールと違って、
一度にたくさん生産ができるので、価格もかわいい。
M-nomiでは主に中国産の淡水パールを使用しています。(最近はアコヤにも手を出し始めました。笑)
実は、中国産の淡水パールは、
もともと低品質というイメージがあり
品質重視の日本の消費者のニーズに応えることはできなかったそう。
しかし、日本の企業が関わることによって
高品質の淡水真珠を厳選して輸入することができ、
日本でも消費量が急増したようです。
努力していただいた企業さん、ありがたいです。
それでもいつか、琵琶湖や霞ケ浦で生まれたパールも使っていきたいなぁ。
と思う今日この頃です。

金属の冷たくて硬い感じを
この白玉たちが
やさしく温かくしてくれている気がします。
これからも白玉のお力をお借りして
やさしい作品を生み出していきたいものです。
中国産淡水パールについての引用元:
ブランドジュエリー特別編集パール
(株)インク・インコーポレーション
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