Une bague d’amour 〜彼から彼女への指輪〜

2020年4月27日

今日は、以前に制作した
オーダーメイドの指輪をご紹介させていただきます。



マラコフでの展示会で出会った１組のカップル。

私のコレクションを静かに
でも楽しそうに見てくれていました。

オーベルニュ鉱物のコレクションのひとつ
アメジストのネックレスも。

すると、２人が離れた瞬間、彼が私に近づき、
狭い店内で、彼女にバレないように小声で
彼女へのプレゼントとしてそのネックレスをオーダー。
後日、ご自宅に送りました。

なんとも、粋なことをする素敵な男性だと
私の記憶に刻まれ・・・。



それから1年以上経ち、
なんとその男性から再び連絡が。



彼女の30歳の誕生日に
指輪をプレゼントしたいとのこと。

あらかじめインスタグラムで
いくつかの商品をピックアップしてくれていた中から
詳細のやりとりなどをし、K10と淡水パールの指輪をオーダーしていただきました。


彼女の誕生日が間近に近づいていたので
急いで制作に取り掛かりました。

最初は、K10の地金をカットするところから。
バーナーで温めて作業しやすいように。

サイズを見ながら、輪になる部分と
パールを固定する支柱をロウ付けします。

丁寧に磨いていきます。

そして表面に槌目をつけながら
指輪の硬さを確保します。

最後に淡水パールを固定して出来上がり。

箱には、彼からご要望の
彼女の可愛いあだ名「A ma chouquette」と刻印しました。
「私のシュケットへ」という意味。

なんて可愛らしい。
chouquetteとは、小さいシュークリーム生地に大きな砂糖をまぶしたフランスのお菓子。
きっと、彼女が小さくて甘くて可愛らしいからだろうなぁ。。。と想像してニヤニヤ。

（ちなみに、私は旦那に「蚤（ノミ）」と呼ばれています。
こちらではオーソドックスだが、納得がいかない。私にももっと粋なあだ名を付けて欲しい。）




そして、配送後、彼から、

「彼女がとっても気に入ってくれて、不確かだったサイズもぴったりでした。
早急な対応と、素晴らしい仕事をしてくれてありがとう。」

となんとも、嬉しい報告をいただき、
幸せそうな２人の笑顔が見えたように感じました。



お客様からの直接のオーダー品は
それぞれのストーリーがあり
作る時にも一段と気持ちが入ります。


そして、何より喜んでもらっているのを実感すると
温かい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいになります。


最近は男性からの彼女、奥様への
オーダーも少しずつ増えてきています。
（日本人男性からは、まだ・・・笑）


これからもたくさんのカップル達の大切な贈り物に
関わっていけたらなぁと思いつつ、
素敵なプレゼントになるジュエリーを作れるよう
技術向上も頑張っていこうと、
自分に言い聞かせる日々です。



プレゼントに限らず、
自分へのご褒美ももちろん、
世界で一つの手作りジュエリーを作りたいという方は
お気軽に連絡をください。

メールやインスタグラムのダイレクトメールなどで
やりとりをして、一緒に形作っていきます。

それでは、今日も元気で楽しく過ごされますように。
Bonne jounée!! 素敵な1日を。

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時間がたっぷりある時に、お気に入りのジュエリーを一緒に作りませんか？
気持ちを少しでも明るくできるお手伝いができればと思います。
気になる方は、下記からオーダーメイドジュエリーのこれまでの例をご覧ください。
https://m-nomi.com/order-made/

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